映画表現の原点となった傑作ドキュメンタリー『につつまれて』(92)、『かたつもり』(94)で、1995年山形国際ドキュメンタリー映画祭国際批評家連盟賞などを受賞。初の劇場映画『萌の朱雀』で1997年カンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)を史上最年少受賞。2003年、『沙羅双樹』(03)がカンヌコンペ部門に正式招待。2004年、出産体験を通して、命のつながりを描いた『垂乳女 Tarachime』(06)はロカルノ、台湾、コペンハーゲン、山形国際ドキュメンタリー映画祭で受賞を重ねる。その後、カンヌグランプリ(審査員特別大賞)受賞作『殯の森』(07)、『七夜待』(08)をたて続けに発表。2009年、カンヌ国際映画祭に貢献した監督に贈られる「黄金の馬車賞」を女性、アジア人として初めて受賞。現在も公開中のドキュメンタリー映画『玄牝-げんぴん-』(10)では、サンセバスチャン国際映画祭にて国際批評家連盟賞、米国RiverRun国際映画祭にて最優秀撮影賞を受賞。また、2010年よりスタートした、なら国際映画祭のエグゼクティブディレクターも務めている。 |